ウチの会社は小さめで従業員も5人しか居ない事もあって、あまり上下関係というのは気になりません。社長も自分の方針や利益といった事をオープンに話してくれているので、小さいながらも団結してみんなで仕事をしているという感じがします。
なので社長への意見もみんな気にせずにどんどん言っているのですが、今回もまた言おうかどうしようか悩む事がありました。何でも、会社の経営の為にカードローンを作って活用すると言っているのです。カードローンというと多重債務者の人とかも結構多いと聞いているので、いくら経営がギリギリと言ってもカードローンに頼って解決するのか…という疑問で頭がいっぱいです。
カードローンを作るという社長は止めた方が良いのでしょうか？止めるべきかそうじゃないかを教えて下さい。その理由についても説明してもらえると助かります。
使い方によっては経営にもしっかり役立ちます
社長がみんなと近いと緊張するかもしれませんが、その分一緒に仕事をしていると士気も上がるし、自分の活躍とかも伝わりやすいから、ある意味ではチャンスも多い職場で良いと思いますね。それで社長が何か不安な事をしようとすると心配になるのも分かるのですが…とりあえず、カードローンを作るのを止めるというのは少し早いと思います。
実は、カードローンを会社の経営に役立てているというところは多いのです。特に規模が小さめの会社や個人経営に多く、つまりは小規模な融資がちょこちょこ必要である場合、より一層役立つ一枚といえるでしょう。多重債務というのは複数のカードローンを使って借金を借金で返すような状況ですので、まだそうなると決めつけるのは早いでしょう。
ただ、質問者さんが心配するかもしれませんが、個人向けの入り用にもカードローンというのは使えます。なので社長が個人的な借金ばかり作ってしまい、そちらに会社の利益が流れてしまうようならば、危険な兆候と言えますね。もちろん社長が個人のお金できっちり払うのなら良いですが、小さな会社ほど社長と会社のお金が一体化しているのも事実でしょう。
なのでもしも社長に何かを伝えるのなら、カードローンは事業の時のみ使うようにしてはどうか、というのさえ言っておけば、とりあえずこの場合だと失敗はしにくいでしょう。社長の方もそのつもりかもしれませんが、念押しというのにも意味はありますので、伝えたい事はしっかりと伝えておきましょう。
（⇒経営者がカードローンを使う上で大事なこと）
社長がカードローンの審査を受けられる？
会社の事業に使う資金は、銀行から融資を受けるのが普通です。しかし銀行融資は手続きが面倒で、時間もかかるし、審査も非常に厳しくなります。一時的に運転資金がショートしたとき、カードローンに頼りたくなることもあるでしょう。中小企業の社長がカードローンを申し込むことはできるのでしょうか。最近では事業者向けのカードローン商品が、いろいろと開発されています。個人向けのカードローンに比べると、ずっと多額のお金を、低い金利で借りることができます。もちろん個人ローンの総量規制の範囲外ですし、年収条件も関係ありません。ATMで繰り返し出し入れできる便利さは、個人ローンと同じです。これほど条件が有利なのは、法人のほうが個人よりも社会的信用が高いからです。
良いことずくめの事業者向けカードローンですが、注意点もあります。そのひとつは、銀行融資ほどではないにしろ、審査が面倒になることです。事業歴が2年以上という条件があったり、決算書や確定申告書などの提出を求められることがあります。また大口の場合は、保証人や担保を取られることもあります。経営が傾いてしまってからでは、審査に落ちる可能性もあるでしょう。また、借りた金は事業資金に使わなければなりません。個人的に流用すると融資を止められる場合もあるので要注意です。
（⇒社長はカードローン審査に不利って本当？）
他方、社長が個人向けのカードローンを使って、資金を調達する方法も考えられます。このとき、社長だからといって、審査が甘くなることはありません。普通のサラリーマン同様、安定した収入があり、確実な返済が見込めるかどうか、ローン会社に審査されます。多くの場合、個人向けローンで借りた金を、事業資金に使うことは禁止されています。しかし実際に流用されるケースは多く、それだけに審査が厳しくなっているとも言えます。事業者用ローンと個人用ローンは、やはり目的に合わせて使い分けるのが正解でしょう。資金が不足しがちな会社は、早め早めに事業者向けローンを申し込んでおけば安心です。社長が個人的な目的に使うなら、個人向けローンを利用しましょう。（こちらも参考にどうぞ→融資しやすい銀行系カードローン）
