中堅の外食産業チェーンに勤めている30代後半の男性社員です。今度久しぶりにカードローンに申し込もうと考えています。理由としては、実家でちょっとお金が要り用になったからです。
それゆえ、絶対にお金を借りないと困るので、今回は色んなところに申し込もうと考えています。ところで、色んなところに申し込むとカードローンの審査になにか影響するのでしょうか?是非とも教えて下さい。
色んなところに申し込むとマイナス!
カードローンに申し込む際には条件の良いカードローンにすべて申し込みたくなりますよね。その気持ちは十分に分かりますよ。そして、申し込んだすべてのカードローンの審査にパスして、その中で一番ベストなカードローンを選ぶのが本当は理想なんですよね。
でも…実際はそう上手くはいかないと思いますよ。まず1回の申し込みで色んなところに申し込むと“多重申し込み”のレッテルを貼られてしまいます。あるいは“申し込みブラック”とも見做されるでしょう。
そして、かようなレッテルを貼られてしまうと、カードローンの審査では大変な不利となってしまうのです。つまり、年収や借り入れ状況、あるいは個人属性のスコアリング評価になにも問題が無くても、「色んなところに申し込んでいる」との理由だけでカードローンの審査に落とされてしまうことがあるのです。
たとえ借手側に申し込んだすべてのカードローンでお金を借りる意志が無かったとしても、審査する担当者は好意的には受け止めてくれないのです。逆に「この人はよほどお金に困っているみたいだから要注意だ!」「本当にこの人はうちの会社からお金を借りたいのか?」といったような悪い印象だけを担当者に与えることになってしまうのです。
さらに言えば、色んなところに申し込んだ記録はカードローン審査で与信をかける信用情報機関に残されるのです。そして、“申し込みブラック”と見做されてしまうと、その信用情報機関に与信をかけて審査するカードローンの会社ではほぼすべて審査に落とされることになってしまいます。
つまり、色んなところに申し込むとかえって自分の信用度や信頼度にキズをつけてしまい、余計にカードローンの審査に通り難くしてしまうことになるのです。そのことからカードローンに申し込む際には、いかに安全策の為と言っても、色んなところに申し込むのは厳禁なのです!
言い換えれば、それはカードローンの申し込みには「自分なりのきちんとした戦略性を持て!」と言うことなのです。具体的にアドバイスすれば、1社はカードローンの融資条件は良いが審査が厳しめの会社、もう1社は金利面等でやや条件が悪いものの審査が甘めと言われているカードローンといったように、最大でも2社くらいに絞り込んで戦略性を持ってカードローンに申し込む姿勢がなによりも大切になると言うことです。
カードローンを色んなところに申し込むと審査に影響があるのか
銀行のカードローンや消費者金融のキャッシングでは、お金に困った人に対して無条件でお金を融資しているわけではありません。融資をしたお金は必ず返してもらわなくてはならないため、ちゃんとした人物を見極めて、返済能力に問題がないと判断をした上で融資を行っています。銀行のカードローンや消費者金融のキャッシングの場合、担保となるものを提出する必要はありませんが、その代わりとしてカードローンやキャッシングの利用を希望する人物の人柄や信用力というものがとても重要になってきます。
カードローンやキャッシングの過去の利用の履歴や、その返済状況については個人信用情報機関というところに信用情報として記録されていますが、カードローンやキャッシングなどの審査では、この信用情報というものが利用を希望している人の信用力を図る上でとても大事な存在となってきます。仮に個人信用情報機関へ複数の借金の履歴や、返済金の滞納などの履歴が登録されていた場合、それだけで審査に通過することが難しくなってしまいます。
また、個人信用情報機関へは、キャッシングなどの申し込みの履歴も一定の期間登録されることになります。そのため、色んなところに申し込むと、その履歴がすべて銀行や消費者金融などに知られてしまうことになってしまいます。万が一、審査に通過しなかったときのことを考えて、いくつかの申し込みをすること自体はそれほど問題ではありません。しかし、あまりにも短期間の間に色んなところに申し込みをしてしまうと、審査の担当者も審査に通していいものかと不安になります。万が一、多重債務の状態に陥ってしまう可能性のある人に融資をしてしまった場合、融資をしたお金が戻ってこない恐れがあるからです。そのため、審査に通らなかったときのことを考えて予備としてひとつだけ申し込みの数を増やす分には問題はありませんが、手当たり次第に申し込むのだけは絶対に避けるようにするべきです。